『中東研究』第539号発行のお知らせ
『中東研究』第539号(2020年度Vol.II)が発行されました!
本号では「米国核合意離脱後のイラン」と題する特集を組み、2018年5月に米国がJCPOAを離脱した後のイランをめぐる情勢について、多方面から分析しました。JCPOAと米国の中東地域戦略、イラク国内政治、制裁下のイラン経済、反体制派モジャーヘディーネ・ハルグの現状、イラン・中国関係の歴史が考察されています。
このほか、「焦点」ではサウジアラビアの石油政策、「最近の動向」ではトランプ政権のシリア政策とシーシー政権のエジプト外交政策の論文を所収しております。
本号にも、昨今の中東情勢を見通すべく、時宜にかなった論文が多数集まりました。是非お手にとってご覧いただければ幸甚です。
目次
【大使の見たままに】
アフガニスタン紛争――和平と国連および日本 / 山本 忠通
【特集:米国核合意離脱後のイラン】
米国によるJCPOA 離脱の戦略的インプリケーション / 秋山 信将
イラン・米間緊張を反映するイラク国内政治抗争 / 酒井 啓子
イラン経済アップデート――制裁、コロナ、グレート・リセット / 櫻井 秀子
イランの反体制派は故国に戻れるのか?――モジャーヘディーネ・ハルグの現状と展望 / 佐藤 秀信
イランと中国の協力関係の歴史――現代中東危機の側面の1つとして / 田中 聡一郎
【焦点:中東の経済・ビジネス・エネルギー】
サウジアラビアの石油政策の行方――エネルギー転換と石油の将来 / 松尾 博文
【最近の動向】
トランプ米政権のシリア政策の功罪 / 青山 弘之
シーシー政権下エジプトの外交政策 / 市場 裕昭
【書評】
登利谷 正人 著
『近代アフガニスタンの国家形成――歴史叙述と第二次アフガン戦争前後の政治動向』 / 青木 健太
塩尻 和子 編著
『リビアを知るための60 章【第2版】』 / 高橋 雅英
定価:本体2,000円+税 ※送料別
※『中東研究』は冊子版の他、セキュリティ付きのPDFファイルによるCD/DVD版も販売しております。