中東調査会について

ご挨拶

中東調査会

中東調査会は、本年10月3日に、設立60周年を迎えました。この記念すべき節目の年を迎えることができましたのも、これまでさまざまな形で支えてくださいました、法人会員や個人会員をはじめ、すべての関係者の皆様のおかげであります。ここに厚く御礼申し上げます。

当調査会は、中東に特化し、同地域に関する調査・研究を行う日本で初めての任意団体として1956年に発足いたしました。1960年10月3日に外務大臣所管の財団法人として認可され、2012年4月1日付で公益法人へ移行、内閣府所管のもと新たなスタートを切りました。

中東は日本にとり、原油・天然ガスなどの基礎的エネルギーの重要な供給地であることはもちろんのこと、近年では現地への積極的な日本企業の進出、技術・学術分野での協力や、NGOなどの民間団体の活躍、個人間での文化交流など、その関係も広汎かつ多岐にわたるようになっています。

しかしながら、中東地域は、欧米のみならず、中国、ロシアなど大国の利害が交錯する場であるとともに、近年は、イラン、エジプト、サウジアラビア、トルコのような域内大国の思惑も絡み、様々な紛争が絶えまなく発生しています。最近ワシントンで調印式が行われたイスラエルとUAEおよびバハレーンの国交正常化は、大統領選を控えた米国と域内大国の思惑が合致した産物であるため、パレスチナの反響は強く、パレスチナ問題の今後の展開がどうなるか注目されます。また、イスラーム過激派の活動も地域の不安定化をもたらし、その影響も国際社会に広く及んでいます。こうした状況の中で、現地の情勢を正確に読み解いていく必要性は、一層増大しています。

当調査会は小所帯ながら現地情勢、政治、経済、社会、宗教等に精通した研究員を擁し、地域情勢の研究と分析を日々重ねています。その成果の一つとして、速報性をもった「中東かわら版」を広く一般に発信し、高く評価されています。

また、中東駐在の日本の大使や各国閣僚などの要人、研究者を講師として招いての講演会は、官・産・学・民を結ぶ貴重な場として活用されています。さらに、法人・個人会員のみなさまには中東クロノロジー、中東要人リストをはじめ、より詳細な「中東分析レポート」や、毎月発行する「中東トピックス」のほか、中東地域に関する様々なデータをお届けしております。

刻々と変化する国際情勢の中で、中東に関する情報のみならず時宜にかなったテーマに関する詳細な分析をもとに、公益法人としての役割を認識し、みなさまのご期待に添えますよう、役職員一同、情報発信・交流事業に一層取り組んでまいります。

今後とも皆様のご指導・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

会長
会長 佐々木 幹夫

理事長
理事長 齋木 昭隆

2020年10月吉日
中東調査会


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