中東かわら版

№140 クウェイト:第6次ジャービル内閣の成立

 12月10日、11月26日の国民議会議員選挙を受けて内閣が総辞職していたクウェイトにおいて、サバーフ首長の任命を受けたジャービル首相が新内閣を成立させた。新たに7人が入閣したほか、内相と国防相が職を入れ替わった。新内閣の顔触れは以下のとおり

評価

 11月26日の国民議会議員選挙では、政府と対立する反政府派が躍進した(選挙結果については「クウェイト:第17回国民議会議員選挙の実施」『中東かわら版』No.129(2016年11月28日))。今回、新たに成立した内閣は、これまで以上に議会と対立することを余儀なくされよう。反政府派の議員はジャービル首相の留任に反対しており、選挙結果を受けて新たな首相が任命されることを求めていた。政府が進める緊縮財政や経済政策への批判が高まっており、補助金の削減や燃料価格の値上げの問題で議会は紛糾するだろう(燃料価格を巡る議会と政府の対立についてはクウェイト:燃料価格の値上げを巡り議会が解散」『中東かわら版』No.108(2016年10月17日))。

 閣内の王族は全員留任となったが、これまで内相を兼務していたムハンマド・ハーリド副首相が国防相に、国防相を兼務していたハーリド・ジャッラーフ副首相が内相になっている。これは、ムハンマド・ハーリドが内相権限において反政府派の複数の人物の国籍を剥奪する決定を下していたことから、今回の選挙で復帰した反政府派議員がムハンマド・ハーリドを議会で喚問することを要求していたため、それを避けるために異動させたとみられている。

 

(村上研究員)

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