イベント情報

8.25 【会員限定】中東情勢講演会(トルコ:シムシェキ副首相)

  • 講演会の報告
  • 公開日:2016/08/19

2016年8月25日、フォーリン・プレスセンター「会見室」にて、以下の通り中東情勢講演会を開催いたしました。

 

講 師:メフメト・シムシェキ トルコ副首相

演 題:Political, Economic and Financial Developments in Turkey in the wake of Recent Events and Future Prospects

 

 トルコの公正発展党(AKP)政権下で経済・財務政策を担当してきたシムシェキ副首相は、まず近年のトルコの政治状況は、むしろ民主主義が強化されてきた過程として捉えられるべきであるという視座を示しました。

 

 副首相はさらに、クーデター事件の首謀とされるギュレン組織が国内外に広大なビジネス・ネットワークを展開しつつ、国内の官僚組織を始め司法、軍隊にも潜入した過程を説明し、クーデター未遂事件後に組織メンバーを全ての国家機関から追放したことで、より健全な民主的体制が構築されつつあると強調しました。こうした政策により、労働市場から教育政策に至るまで、全面的な構造改革を実施するための基盤が整ったと説明しました。

 

 質疑応答では、今回のギュレン派の追放が現地の邦人企業へ及ぼす影響、シリア難民の引き受けとトルコ国籍者へのビザ免除に関するEUとトルコの協定の進捗状況について、質問と説明がありました。

 

講師略歴

メフメト・シムシェキ トルコ副首相 (Mr. Mehmet ?im?ek, Deputy Prime Minister of Turkey )

 メフメト・シムシェキ氏は、2015年11月24日にトルコ共和国のマクロ経済政策担当の副首相に就任。2009~2015年にはトルコ史上最長期間にわたり財務大臣を、2007~2009年には経済大臣を務める。

 2007年、2011年、2015年に公正発展党(AKP)から国会議員に当選。財政政策を打ち立て、トルコの世界金融危機からの回復に貢献する。また、税務監査審議会の設立、税規制の簡素化、納税者の権利の強化、地下経済の縮小など、広範囲にわたる改革にも取り組む。政治の世界に入る前は、ロンドンのメリル・リンチに7年間勤務し、エコノミストおよびストラテジスト、のちに新興EMEA地域のフィックスド・インカム戦略およびマクロ経済調査のヘッドを務める。1998~2000年には、イスタンブルのドイツ‐ベンダー証券に、シニア・エコノミストおよび銀行アナリストとして勤務する。

 1997年には、ニューヨークのウォールストリートにあるUBS証券に、1993年~1997年にはアンカラのアメリカ大使館でシニア・エコノミストとして勤務した経験ももつ。

 アンカラ大学で経済学の理学士号(B.S.)を取得した後、同大学の国際経済・経済開発学部で研究助手として働く。またトルコ共和国から奨学金を獲得し、イギリスに留学。エクセター大学にて、金融投資の哲学修士号(M.Phil.)を取得する。グローバル・エコノミック・シンポジウム(GES)の諮問委員会のメンバーでもある。

 1967年、トルコの南東部バトゥマン県にある小さな村で生まれる。既婚。女の子の双子と、男の子をもつ。トルコ語、英語、クルド語を流暢に話す。2013年に、フォーリン・ポリシー誌の、地球上で最もパワフルな500人のうちの一人にノミネートされる。また、エマージング・マーケッツ誌の「2013年欧州新興国の最優秀財務大臣賞」にも選ばれる。

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