講演会の報告

1.20 第12回中東情勢分析発表会(村上研究員)

  • 講演会の報告
  • 公開日:2016/02/09

2016年1月20日(水)14:00~15:30、AP東京八重洲通り会議室「L+M」にて、第12回「中東情勢分析発表会」を開催いたしました。

 

報告者:村上 拓哉(むらかみ たくや)中東調査会研究員

演 題:「サウジアラビア・イランの対立関係の構造」 

 

地域秩序を巡り対立関係にあったサウジアラビアとイランは、2016年1月3日に国交を断絶する事態にまで発展しています。本報告ではこうした両国の対立関係を、宗派的要素に加え、地域の安全保障構造の変容という要因がより重要であるという観点から考察しました。

この分析発表会は、中東調査会の研究員が担当地域・国の情勢について中・長期的な視点から分析を行い、その成果を発表するとともに、参加者の方々と意見交換を行う場です。今回は180名を超えるご参加を頂き、盛況となりました。ありがとうございました。

 

研究員略歴

 

村上 拓哉(むらかみ たくや)

専門:湾岸地域の安全保障・国際関係論、現代オマーン政治

 

職歴

2014年  4月~ 中東調査会研究員
2011年  2月~ 在オマーン日本国大使館専門調査員(~2013年2月)

 

学歴:

2009年  9月~ 桜美林大学国際学研究科博士後期課程
2009年  9月  桜美林大学国際学研究科博士前期課程修了(修士号)
2007年  3月  中央大学総合政策学部卒業

 

著書:

・「湾岸諸国による新たな積極行動主義――体制転換の脅威と対テロ政策の拡大――」川上高司編『「新しい戦争」とは何か』ミネルヴァ書房、2016年1月

・「湾岸地域における新たな安全保障秩序の模索――GCC諸国の安全保障政策の軍事化と機能的協力の進展――」『国際安全保障』第43巻第3号、2015年12月

「サウジアラビアとイランの「冷戦」――「権力闘争」か「宗派対立」か」『中東研究』第523号、42-52頁、2015年5月

「仲介者オマーンによる対イラン政策と今後の湾岸情勢の展望」『中東研究』第518号、39-46頁、2013年10月

「2011年オマーンにおける抗議活動の展開と収束――紛争のデスカレーションの事例として」『中東研究』第513号、94-104頁、2012年2月

 

以上

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