中東分析レポート(会員限定)
イラン・ライーシー政権のゆくえ ――保守強硬派の台頭とその帰結――
No.R22-09 イラン・ライーシー政権のゆくえ ――保守強硬派の台頭とその帰結――
2022年9月中旬からイラン各地で抗議デモが巻き起こり、これと並行してハーメネイー最高指導者の健康不安説が伝わるなど、イラン・イスラーム共和国体制に動揺が見られます。同国のこのような現状を、体制の中核を担う保守強硬派はどのように見ているのでしょうか。青木研究員が保守強硬派の観点からイラン内政、経済の現状を分析し、各位のご高覧に供します。
【目次】
1.はじめに
2.保守強硬派の一枚岩が形成された経緯
(1)米国によるJCPOA単独離脱(2018年5月)と「最大限の圧力」への反動
(2)立法府における保守強硬派の影響力拡大
(3)ライーシー大統領選出を経て保守強硬派が三権を独占
3.保守強硬派の観点と具体的な対応
(1)抗議デモの弾圧過程
(2)JCPOA再建交渉における強気の姿勢
(3)ロシアへのドローン供与疑惑
4.ライーシー政権の今後
5.おわりに