中東分析レポート(会員限定)
ウクライナ危機と北アフリカからのエネルギー供給の可能性 ――西サハラ問題とリビア紛争の影響――
No.R22-10 ウクライナ危機と北アフリカからのエネルギー供給の可能性 ――西サハラ問題とリビア紛争の影響――
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を機に、欧州諸国はロシア産エネルギーからの脱却を進めています。こうした中、欧州と地理的に近いアルジェリアとリビアは、石油・ガスの代替調達先としての役割が期待されております。一方、両国を取り巻く地域情勢の緊迫化が、石油・ガス輸出の動向に大きく影響しています。西サハラ問題とリビア紛争が北アフリカのエネルギー供給に及ぼす影響について、高橋研究員が分析し、各位のご高覧に供します。
【目次】
1. エネルギー代替調達先としてのアルジェリアとリビア
(1)欧州のロシア産石油・ガス依存
(2)アルジェリア及びリビアからのエネルギー調達の利点
2. 西サハラ問題とアルジェリアのガス供給
(1)西サハラ問題の経緯とモロッコ・アルジェリアの対立
(2)西サハラ問題でのガス供給カード
3. 紛争下で不安定化するリビアの石油輸出
(1)リビア紛争と石油部門
(2)度重なる石油輸出の妨害措置
4. 展望:西サハラ問題とリビア紛争の行方
(1)西サハラ問題
(2)リビア紛争