中東分析レポート(会員限定)
コロナ禍に直面するメッカ大巡礼(ハッジ)
No.R20-07 コロナ禍に直面するメッカ大巡礼(ハッジ)
7月22日、サウジアラビアはイスラーム暦(ヒジュラ暦)1441年の12月を迎える予定です。同月は世界各国からムスリム(イスラーム教徒)がメッカ大巡礼(ハッジ)を行うことで知られ、例年であれば現在、メッカを領土とするサウジの各機関が巡礼者受け入れの準備を進めているタイミングです。しかし新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響を受け、サウジ政府は巡礼者の人数制限を行う等の措置を講じています。サウジにとってのメッカとハッジの位置づけを踏まえた上で、今期のハッジがどのような状況にあるのか、高尾研究員が考察します。
【目次】
1. メッカとハッジの概要
(1)聖地としてのメッカ
(2)宗教的義務としてのハッジ
2. サウジアラビアとメッカ
(1)領土としてのメッカ
(2)国家行事としてのハッジ
3. ハッジの経済的側面
(1)巡礼者数から見るハッジ
(2)メッカ観光として見るハッジ
4. COVID-19感染拡大下の聖地
(1)COVID-19を受けた政府の対応
(2)ハッジ規制の余波