中東分析レポート(会員限定)
イラン:悪化する対米関係とロシアへの接
2015年7月にP5+1とイランとの核合意が成立したことは、イランと欧米諸国の関係改善の嚆矢になるとみられました。その後、2016年1月から核合意の履行が開始され、今日に至るまで大きな障害もなく履行が継続しているものの、その他の分野におけるイラン・欧米関係は抜本的な改善には至っていません。むしろ、地域情勢を巡り米国との関係は悪化に向かいつつあり、その一方でイランはロシアとの関係を強化しつつあります。本レポートは、核合意後のイランの対米関係、対ロ関係の変化について、村上研究員が分析したものです。