機関誌『中東研究』

中東分析レポート(会員限定)

EU諸国への移民殺到と中東への影響

No.R15-02 EU諸国への移民殺到と中東への影響

 2015年夏から、EU諸国にシリア、アフガニスタン、ソマリアなどからの移民・難民が殺到し、彼らの受入れを巡ってEU諸国に動揺が広がっている。EU諸国の中でも、受入れに積極的な諸国と否定的な諸国との間の対立や、各国間の受入れ数の配分についての意見の相違が生じている。この問題は、移民・難民を引き寄せ、受け入れるEU諸国の問題であると共に、彼らを送り出す国・地域の問題でもあり、特にシリア紛争によって生じた難民の問題が注目されている。その一方で、受入側のEU諸国においてもシリア難民に社会的な関心が集中する一方で移民・難民の処遇を巡る様々な矛盾が顕在化している。移民・難民が殺到するEU諸国をはじめとする西側諸国は、この問題を契機に中東をはじめとする各地の政治問題や紛争に対してとった立場の見直しを迫られているといえよう。EU諸国への移民・難民の殺到がシリア紛争に与える影響について、髙岡上席研究員が分析する。


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