中東情報分析

イスラーム過激派モニター(会員限定)

モザンビークのイスラーム過激派:ニアッサ州観光地への攻撃と、再開に向かうガス田開発事業への影響

No.M25-03 モザンビークのイスラーム過激派:ニアッサ州観光地への攻撃と、再開に向かうガス田開発事業への影響

 モザンビーク北部では、2017年より「イスラーム国(IS)・モザンビーク州」と称される過激派組織が、軍やキリスト教徒の住民への攻撃を繰り返している 。2021年3月、日本も出資するガス田開発サイトに進攻し、事業中断に追い込んだ。最近の動向では、2025年4月に主戦場のカーボ・デルガード州に隣接するニアッサ州の観光地を襲撃し、4年ぶりに同州で活動を活発化させている。一方、過激派が勢力を維持する中、ガス田開発事業は今年1月の米国トランプ政権の発足を契機に、再開に向けた動きが加速している。
 本稿では、まずISモザンビーク州がニアッサ州で活動する理由を考察する。次に、ガス田開発事業の再開に関する動向について整理する。そして展望として、ISモザンビーク州の活動が、ガス田開発事業に及ぼす影響を検討する。



【目次】
はじめに
1.ニアッサ州への攻撃
2.再開に向けて動き出したモザンビークのガス田開発事業
3.展望:ISモザンビーク州の活動がガス田開発の動向に及ぼす影響


PAGE
TOP