イスラーム過激派モニター(会員限定)
JNIMによるマリ首都攻撃と西アフリカ諸国への影響
No.M24-15 JNIMによるマリ首都攻撃と西アフリカ諸国への影響
2024年9月17日、マリの首都バマコで空軍基地と軍学校を標的とした攻撃が起き、70人以上が死亡したと報道された。同日、アル=カーイダ勢力の「イスラームとムスリム支援団(JNIM)」は、本攻撃に関する犯行声明と特攻部隊員の画像を公式広報機関「ザッラーカ機構」を通じて発表した。
本稿ではまず、JNIMのバマコ攻撃に関する犯行声明や画像類を分析する。次に、西アフリカで活動地域の拡大を目指すJNIMの動きを考察する。そして展望として、JNIMの攻勢がマリと同じくロシアと治安協力を進める他の西アフリカ諸国の治安情勢に及ぼす影響について検討する。
【目次】
はじめに
1.JNIMの犯行声明
2.活動地域の拡大を目指すJNIMの動き
3.展望:JNIMの攻勢が西アフリカの治安情勢に及ぼす影響