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SAMIM撤退による「イスラーム国モザンビーク州」への影響

No.M24-13 SAMIM撤退による「イスラーム国モザンビーク州」への影響

2024年4月以降、南部アフリカ開発共同体(SADC)待機軍(SAMIM)のモザンビークからの撤退が始まった。「イスラーム国」(IS)系の「ISモザンビーク州」がモザンビーク北部で勢力を拡大する中、モザンビークの治安維持機構に変化が生じている。
日本が出資するガス田開発サイトや日本のODA事業である「ナカラ経済回廊」計画の存在を踏まえると、モザンビークの治安状況は本邦や世界の経済安全保障の面で重要性を持つ。本稿では、「ISモザンビーク州」をめぐる2024年上半期の主な事件を振り返り、その脅威度とモザンビークの治安情勢を検討する。

【目次】
はじめに
1.「ISモザンビーク州」の概要
2.SAMIMとその撤退の背景
3.SAMIMは「ISモザンビーク州」にどのような影響を与えたのか
4.SAMIM撤退開始と「ISモザンビーク州」の伸張
5.撤退完了後のモザンビークの治安維持
6.外国軍撤退後の諸事例から考えられる共通点


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