イスラーム過激派モニター(会員限定)
ハマースのハニーヤ政治局長暗殺に対するイスラーム過激派の反応
No.M24-10 ハマースのハニーヤ政治局長暗殺に対するイスラーム過激派の反応
2024年7月31日、ハマースのイスマーイール・ハニーヤ政治局長とその警護員1名がイランの首都テヘランで殺害された。同局長はテヘランのゲストハウス滞在中に殺害され、ハマースはこれをイスラエルの犯行と断定しているが、方法などを含め、情報が錯そうしている。
一方でハマースの属する「抵抗の枢軸」諸派はもちろん、アル=カーイダ(AQ)系諸派や「イスラーム国」(IS)など、イスラーム過激派は本件について即座に声明を発信した。本稿では各派の主張を確認しつつ、『イスラーム過激派モニター』No.M24-05 で検討したイランに対する反応とも併せて、諸派の立場を検討する。
【目次】
1.抵抗の枢軸をめぐる動向
2.AQ系諸派
3.IS独自の着眼点
4.ハマースとイランの扱いの差