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パキスタンで「イスラーム国」が自爆攻撃
7月30日、パキスタンで政治集会中に爆発が起こり、44名以上が死亡、200名近い負傷者が出た。これについて、「イスラーム国・ホラーサーン州」(ISKP)が犯行声明を出した。場所は同国北西部、アフガニスタンとの国境近くのハイバル・パフトゥーンフワー州マラカンド管区のバジョール地区で、州都ペシャワールに近く、ここ数年、イスラーム過激派が活発化している地域である。本稿では、ISKPの近年の伸張とともに、これがパキスタン北西部の治安状況に及ぼしている影響につき検討したい。
【目次】
1. 犯行声明
2. パキスタン北西部に移動しつつあるISKP
3. パキスタン北西部を牙城とするTTP
4. 今後の影響