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2022年4号 ソマリアにおけるシャバーブの伸張
No.M22-04 2022年4号 ソマリアにおけるシャバーブの伸張
2022年5月16日、米国のバイデン大統領がソマリアへの米軍再駐留を決定した。ソマリアにおけるイスラーム過激派シャバーブの伸張への対応の一環で、米国防総省の要請に基づいたものとされる。米軍は2020年12月、トランプ前政権の終盤にソマリアから撤退した。以降はソマリア政府とアフリカ連合(AU)がシャバーブと交戦を続けてきたが、同派の攻勢は止まず、今日のソマリアはイスラーム過激派が最も活発な国の一つになった。本レポートでは、近年のシャバーブの伸張を思想・活動の両面から読み解き、その上で米軍再駐留が及ぼす影響について検討する。
【目次】
1. シャバーブの概要
2. イスラーム過激派としての思想的傾向
3. ソマリアの反体制勢力としてのシャバーブ:活動範囲と対象
4. ローカルに展開するグローバル・ジハードの行く末:米軍再駐留の影響は