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2021年19号 「イスラーム国サヘル州」の誕生とサヘル地域情勢の展望

No.M21-19 2021年19号 「イスラーム国サヘル州」の誕生とサヘル地域情勢の展望

 2022年3月21日、「イスラーム国(IS)」の新設州「サヘル州」名義の声明が発出された。同州は、これまで「大サハラのイスラーム国」(ISGS)の名で活動し、「西アフリカ州」名義で戦果を発信してきた。現在、ISGSはサヘル州としての戦果を積極的にアピールしている。こうした状況下、ISGSとアル=カーイダ勢力の活動拠点があるマリでは、2013年より軍事作戦を実施してきたフランスが部隊撤退を発表する一方、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が治安維持に乗り出した。本稿では、サヘル州の誕生の背景や、ワグネルの介入がサヘル地域情勢に与える影響について検討する。

【目次】
1. サヘル州の新設
2. フランス軍のマリ撤退とワグネルのマリ展開
3. 今後の展望


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