中東情報分析

イスラーム過激派モニター(会員限定)

2021年11号 フランスがサヘル地域の「イスラーム国」の首領殺害を発表

No.M21-11 2021年11号 フランスがサヘル地域の「イスラーム国」の首領殺害を発表

 2021年9月16日、フランスのマクロン大統領は、フランス軍がサヘル地域で活動する「イスラーム国」の首領、アブー・ワリード・サフラーウィーを殺害した旨を発表した。サフラーウィーは2015年に「イスラーム国」に忠誠を誓い、彼が率いる「大サハラのイスラーム国」(ISGS)はマリやニジェール、ブルキナファソで活動し、アル=カーイダ勢力と並び、上記3カ国にとって治安上の脅威となっている。
 本稿では、まずISGSの組織概要を整理する。次に、ISGS幹部が相次いで殺害・拘束されている状況を確認する。最後に今後の展望として、サフラーウィーの死去がサヘル地域の治安情勢に及ぼす影響を検討する。

1.サフラーウィーとISGSの誕生
2.ISGS指導部の相次ぐ無害化
3.今後の展望


PAGE
TOP