『中東研究』ご案内

『中東研究』第543号発行のお知らせ

『中東研究』第543号(2021年度Vol.III)が発行されました!

本号は「中東諸国の政治体制の諸問題」と題する特集を組み、最近、選挙や政治危機を経験した国々を事例に、現体制が抱える諸問題を明らかにすることに取り組みました。イラン大統領選挙とライーシー政権の誕生、シリア大統領選挙とアサド政権の継続、レバノンの政治経済危機、イスラエル総選挙とベネット政権の誕生、ヨルダンのアブドゥッラー2世体制、チュニジアにおける大統領権限の強化についての論文を掲載しました。

このほか、「最近の動向」では、バイデン政権と対テロ戦争の終結、2021年10月の第5回イラク議会選挙、アフガニスタンにおけるターリバーン政権の復権について分析した論文を所収しております。

本号にも、昨今の中東情勢を見通すべく、時宜にかなった論文が多数集まりました。是非お手にとってご覧いただければ幸甚です。

 

目次

【大使の見たままに】

アルジェリアの最近の動向について / 小川 和也

アフガニスタンの激震――不確かな将来 / 鈴鹿 光次

カタール――激動の中東を生き抜く知恵 / 須永 和男

 

【特集:中東諸国の政治体制の諸問題】

第13期大統領選挙に顕れるイラン・イスラーム革命体制の諸問題 / 松永 泰行

シリア大統領選挙――将来に向けた真の課題 / 青山 弘之

危機が続くレバノン――内憂外患の解決は可能か / 小副川 琢

イスラエルの新政権と右派の盟主を巡る闘争 / 今野 泰三

アブドゥッラー2世体制とヨルダンの社会運動――COVID-19感染拡大で可視化された諸問題 / 吉川 卓郎

チュニジアの民主化の行方――サイード大統領の権力奪取とナフダ党の凋落 / 高橋 雅英

 

【最近の動向】

バイデン政権と中東――「9・11戦争」の終結とその含意 / 中山 俊宏

政治不信と選挙制度変更が変えたもの――第5回イラク議会選挙(2021年10月10日) / 山尾 大

米軍撤退とターリバーン復権――2021年アフガニスタン政権崩壊の背景 / 青木 健太

 

【書評】

塩尻 和子 著『イスラーム文明とは何か−−−−現代科学技術と文化の礎』 / 高尾 賢一郎

吉川 卓郎 著『ヨルダンの政治・軍事・社会運動』 / 金谷 美紗

 

定価:本体2,000円+税 ※送料別

※『中東研究』は冊子版の他、セキュリティ付きのPDFファイルによるCD/DVD版も販売しております。

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