№126 アフガニスタン:パキスタン軍がカーブルほかを空爆
ターリバーン政権のムジャーヒド報道官は、カーブル、カンダハール及びパクティカーの一部地域がパキスタン軍によって爆撃されたと発表した。現地時間27日1時50分頃、アフガニスタンの首都カーブルで大きな爆発音が発生し、上空ではジェット戦闘機の飛翔音がしたことが、AFP等で報じられていた。被害の程度は不明。
2021年のターリバーン政権の復活後、パキスタンがアフガニスタンの首都カーブルを空爆するのは、2025年10月以来2度目。
評価
パキスタンによるアフガニスタンへの空爆は、前日の夜にターリバーン政権がアフガニスタンとパキスタンの「国境線」にあるパキスタンの前哨基地を攻撃したことへの報復であると考えられる。
ターリバーン政権のムジャーヒド報道官はXへの投稿で、パキスタン軍による21日の空爆への報復として、26日夜8時にナンガルハール州、クネル州及びホースト州でパキスタン軍に対して多大なダメージを加えたと発表していた。ターリバーン政権の国防省も、パキスタンの前哨基地19カ所を占拠し、パキスタン人兵士55人を殺害したと発表した。
これに対し、パキスタン首相報道官はXへの投稿で、パキスタン軍はターリバーン軍の攻撃を撃退し、逆にターリバーン兵士133人を殺害したと発表している。
ムジャーヒド報道官はパキスタンによる空爆を受け、停止していたパキスタン軍基地への報復攻撃を再開したと発表する一方、パキスタンのアーシフ国防相はXへの投稿で、「世界中のテロリストがアフガニスタンに集結」していると指摘した上で、ターリバーン政権に向けて、「我々の我慢も限界だ」「明確な戦争となる」と警告しており、両国の軍事衝突がエスカレートする可能性もある。
ターリバーン政権によるパキスタンへの攻撃の2日前、パキスタンのハイバル・パフトゥンフワ州及びパンジャーブ州で武装勢力による警察への攻撃があり、計9名が死亡する事件が発生していた。
【参考】
「アフガニスタン:パキスタンがアフガニスタン国内7箇所を空爆」『中東かわら版』No.123、2026年2月24日。
(主任研究員 斎藤 正道)
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