№184 中東:新型コロナウイルスへの各国の対応#2
- 2020東地中海地域湾岸・アラビア半島地域
- 公開日:2020/02/25
中国で発生した新型コロナウイルスの問題は、イランでも多数の感染者・死者が出るなど中東諸国でも深刻な問題となっている。各国は、日本・日本人を対象とするものも含む様々な措置を講じている。本稿執筆時点で中東諸国がとっていることが確認できる諸措置は以下の通り。
国名 |
主な措置 |
アフガニスタン |
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イラン |
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トルコ |
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イラク |
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クウェイト |
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バハレーン |
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カタル |
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UAE |
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サウジアラビア |
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オマーン |
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イエメン |
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シリア |
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レバノン |
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ヨルダン |
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イスラエル |
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パレスチナ |
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エジプト |
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リビア |
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チュニジア |
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アルジェリア |
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モロッコ |
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評価
イランでの感染者・死者数の増加を受け、主に近隣諸国、湾岸諸国が同国との往来に規制を導入した。また、最近感染者数が増加しているイタリア、韓国のような諸国との往来についても、今後影響が出る可能性がある。日本についても、イスラエルが入国を拒否している。入国拒否でなくても、今後、一定期間の隔離や経過観察を科す国が出た場合、短期間の訪問は不可能となる。また、中東にはトルコ、UAE、カタルのように世界的な航空便の運航の拠点となっている国もあり、航空便の運航状況にも注意が必要だろう。なお、ウイルスの感染の広がりも、各国の措置も状況が刻々と変化するため、諸措置についても常時事前に確認することが望ましい。
(中東調査会)
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