中東かわら版

№79 カタル:内閣改造

 2018年11月4日、タミーム首長は首長令7号を発出し、以下の閣僚人事を行った。今般の人事に伴い、ムハンディー法相が最高裁長官に転出した。

 また、内閣改造に伴い、カタル石油とカタル投資機関の経営評議会も改組された。それによると、カタル石油の経営評議会ではアブドッラー副首長が議長、カアビー・エネルギー担当相が副議長となり、カタル投資機関の経営評議会ではムハンマド外相が議長、ムハンマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニーが副議長となる。

 

評価

 今般の人事異動は、事前に予想されたものではなかった模様である。また、異動の意図や背景についても、親サウジ・UAEの報道機関がカタルの窮状を反映したものと論評しているが、カタルの立場や利害関係に立った論評は多くない。異動や組織の再編がカタルにとって外貨収入や経済開発の基幹である天然資源と投資部門に焦点を当てたもののため、これらの部門や外国からの人材や投資を誘致する政策での動きが、現在のカタルの経済状況の実態や今後の方針を観察する上での注目点となろう。

(主席研究員 髙岡 豊)

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