中東かわら版

№48 アルジェリア:内閣改造(第6次サラール内閣)

 6月11日、ブーテフリカ大統領は内閣改造を行った。改造規模は小さいが、原油価格の下落とともにアルジェリア政府が最も懸念しているエネルギーと財政の部門で、大臣が変更されたところが重要である。

 また、下記新閣僚の発表と同時に、1979年から情報相、通信相、文化相、外相、憲法評議会議長を歴任したブーアラーム・ビサーイフ(ベッサーイフ)(86歳)が、大統領特別顧問(国務大臣)に任命された。

財務相 ハージー・バーバー・アンミー 前財務相付き予算・予測担当副大臣
エネルギー相 ヌールッディーン・ブータルファ 国営Sonelgaz社CEO
開発計画・観光・伝統工業相 アブドゥルワッハーブ・ヌーリー 前水資源・環境相
農業・地方開発・漁業相 アブドゥルサラーム・シャルグム 元農業省事務総長
公共事業・運輸相【統合】 ブージュムア・タライ 前運輸相
水資源・環境相 アブドゥルカーディル・ウアリー 前公共事業相
議会関係相 ガニーヤ・ダリヤ(エッダリヤ) 現下院副議長(FLN)、女性
財務相付きデジタル経済・金融制度近代化担当副大臣【新】 ムウタシム・ブーディヤーフ 前財務省事務総長

 

評価

 財務相とエネルギー相以外のポストでは、前内閣の閣僚間での配置換えが目立ち、ブーテフリカ第1期目の1999年から閣僚を務めてきたアンマール・グールが開発計画・観光・伝統工業相から外された以外は特筆すべき点はない。

 ベン・ハールファ財務相とハブリー・エネルギー相が更迭された理由は、原油価格下落によるエネルギー収入の減少、財政赤字の拡大、外貨準備高の減少に歯止めをかけられない現状の責任を負わされたと考えられる。

(金谷研究員)

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