中東かわら版

№149 チュニジア:内閣改造(第2次シード内閣)

 1月6日、ハビーブ・シード首相は内閣改造を行った。閣僚数は以前の38から26に削減され、これまで存在していた大臣付書記(Kātib al-Dawla)というポストが廃止された。また新たに、地方問題省と公務員・行政・汚職対策省が新設された。閣僚の所属を見ると、半分が連立与党出身、半分が無所属である。

※太字: 今回新たに任命されたポスト

※略称:  NT=チュニジアの呼びかけ党(Nidaa Tunis)

      NH=ナフダ党(Nahda)            

      AT=チュニジア展望党(Afek Tunis)     

      UPL=自由愛国連合(Union Patriotique Libre)

 

首相

ハビーブ・シード

 

1

法相

ウマル・マンスール

前アリアナ県知事;裁判官出身

2

国防相

ファルハート・フルシャーニー

 

3

内相

ハーディー・マジュドゥーブ

前内相付き書記国内担当

4

外相

ハミース・ジャヒナーウィー

元ロシア大使

5

地方問題相

ユースフ・シャーヒド

前農業水資源漁業相付書記(漁業担当);NT

6

宗教問題相

ムハンマド・ハリール

イスラーム研究者

7

財務相

スリーム・シャーキル

NT

8

開発投資国際協力相

ヤーシーン・イブラーヒーム

AT

9

国家資産土地問題相

ハーティム・ウシー

 

10

教育相

ナージー・ジャルール

NT

11

高等教育科学研究相

シハーブ・ブーディン

 

12

職業訓練雇用相

ジヤード・ラアザーリー

NH

13

社会問題相

マフムード・ベン・ラマンダーン

前運輸相;NT

14

保健相

サイード・アーイディー

NT

15

女性家族子ども相

サミーラ・マルイー

AT;女性

16

文化相

スニーヤ・ムバーラク

アラブ音楽専門家;女性

17

青年スポーツ相

マーヒル・ベン・ディヤー

UPL

18

エネルギー鉱業相

ムンジー・マルズーク

元情報通信技術相(2011-2014)

19

農業水資源漁業相

サアド・シッディーク

 

20

環境持続型開発相

ナジーブ・ダルウィーシュ

UPL

21

貿易相

ムフシン・ハサン

金融専門家;UPL

22

観光伝統工芸相

サルマー・ルーミー・ラキーク

NT;女性

23

インフラ住宅空間計画相

ムハンマド・サーリフ・アルファーウィー

 

24

運輸相

アニース・ガディーラ

前インフラ住宅空間計画相付書記(住宅担当);NT

25

通信技術デジタル経済相

ヌウマーン・ファフリー

AT

26

公務員・行政・汚職対策相

カマール・アイヤーディー

汚職対策専門家

 

議会担当相(兼内閣報道官)

ハーリド・シャウカート

 

 

憲法機関・市民社会・人権担当相

カマール・ジャンドゥービー

 

 

内閣官房長官

アフマド・ザッルーク

NT

 

内相付国務大臣(警戒・予測担当)

ナジュムッディーン・ハムルーニー

前保健相付書記(医療機関改善担当);NH

 

評価

 今回の内閣改造は、テロ対策の徹底、開発や雇用政策の促進を目的に行われたと考えられる。交代の対象となったポストには法相、内相、外相の重要ポストが含まれ、国内外でのテロ対策の徹底を進めたい政府の意図がうかがえる。内務省については、今回の内相更迭に先立つ昨年12月にも内務省高官が更迭されていた。外相にはキャリア外交官のハミース・ジャヒナーウィーが任命され、前任のタイイブ・バクーシュはアラブ・マグリブ連合(UMA)の事務局長に任命される予定と報道されている。

(金谷研究員)

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