イベント情報

9.27 中東情勢講演会(ウジ・ラビ教授 テルアビブ大学教授兼同大学ダヤンセンター所長)

  • 講演会の報告
  • 公開日:2017/10/04

2017年9月27日(水)、フォーリン・プレスセンター「会見室」にて、イスラエルから来日したウジ・ラビ教授(テルアビブ大学教授兼同大学ダヤンセンター所長)をお招きし、中東情勢講演会を開催しました。

 

講 師:ウジ・ラビ教授(テルアビブ大学教授兼同大学ダヤンセンター所長)

演 題:「Iranian influence to the Arab States」

(講演会要旨)

 近年、中東ではアラブ諸国の勢力が衰え、非アラブのトルコ、イラン(ペルシャ)の力が増大している。イランは、1979年の革命以降、長期的な視点に立ち、緻密な計画の下で、中東域内における影響力を増やすことを虎視眈々と狙ってきた。そして今や、イランからイラク、シリア、レバノンへと続くシーア派ルートが確立されようとしている。1979年の革命以降、イランはレバノンのヒズブッラーを抵抗組織として支援し、このルートを延ばした。そして現在、イラクとシリアで革命防衛隊を展開させている。こうしたイランの動きを促進したのは、シーア派・スンナ派という構図の政治化であった。その意味で考えると、イランの1979年革命は、アラブの春のトリガーだったと言える。

 イランを分析する場合、国際的な基準などではなく、ペルシャの言語や歴史を理解した上で、彼ら独自の思考様式を知る必要がある。とはいえ、あまり偏重な見方はすべきでない。重要なのは文化と事象を分けることだ。両者を冷静に分けて分析して初めて、他者の思考に近づくことができる。

 イランの今後の行動や将来の核保有について楽観的な見方をするべきではない。一方、内政については、2009年に若者によってペルシャの春と呼ばれた抗議活動が発生したが、若者は保守派に取り込まれてしまった。

 

 

(質疑応答では、中東地域をみる視点に関する質問などがあった。)

(※講演内容は講師の個人的見解であり、講師の所属先の立場や見解、認識を代表するものではありません)

 

講師略歴

Prof, Uzi Rabi

 

Professor Uzi Rabi, Ph.D (Tel Aviv University, 2000) is the Director of the Moshe Dayan Center for Middle Eastern and African Studies, and a senior researcher at the Center for Iranian Studies, both at Tel Aviv University. Formerly, he was the Head of the Department of Middle Eastern and African History at Tel Aviv University. From 2004-2005, he held a visiting professorship at the Lipinski Institute of San Diego State University.

 

Prof. Rabi is the director of the TAU Workshop, an annual ten-day seminar for international scholars that focuses on the geopolitical situation of Israel and its neighbors, and the co-editor of Bustan: The Middle East Book Review.  His research focuses on the modern history and evolution of states and societies in the Middle East, Iranian-Arab relations, oil and politics in the Middle East, and Sunni-Shi’i dynamics; within this framework he has supervised the dissertations of numerous doctoral candidates in this field over the years

 

より詳細な情報は、

ダヤンセンターのサイトを参照してください。

http://dayan.org/author/uzi-rabi#bio

 

 

以上

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