講演会の報告

6.5 中東情勢講演会(ネージー・ジャッルール・チュニジア戦略学研究所所長「最近の中東・マグレブ情勢――チュニジアの視点から」)

  • 講演会の報告
  • 公開日:2019/06/05

2019年6月5日(水)、日本記者クラブ「会見場」にて、ネージー・ジャッルール・チュニジア戦略学研究所所長を講師にお招きし、中東情勢講演会を開催しました。

 

講師:ネージー・ジャッルール チュニジア戦略学研究所所長

演題:「最近の中東・マグレブ情勢――チュニジアの視点から」

(講演会はオフレコで行われた)

講師より、チュニジアはアラブの春の成功例ではあるが、経済の崩壊や暴力の蔓延がみられる地域諸国から見ると「例外」であるとの見方が示された。日本の近代化・民主化の経験とチュニジアの共通点にふれ、日本がアジアの模範となったような役割を果たしたいと述べた。また、重要な地域アクターとしてイスラエル、トルコ、イラン、域外アクターとして、中東に新しい地政学を作り出したトランプ政権の米国、ロシア、中国が挙げられた。質疑応答では、サウジ・カタル対立に対するチュニジアの立場、シリア・アサド体制とチュニジアの関係、イラク・シリアで戦闘活動に関与したチュニジア人の帰国問題、リビア内戦やアルジェリア情勢、IMFとの関係が議論された。

 

(※講演内容は講師の個人的見解であり、講師の所属先の立場や見解、認識を代表するものではありません)

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