中東分析レポート(会員限定)
アフガニスタンへのウズベキスタンの接近 ――諸外国によるターリバーンへの関与の先行事例として
No.R24-05 アフガニスタンへのウズベキスタンの接近 ――諸外国によるターリバーンへの関与の先行事例として
ターリバーンが復権して3年が経過しますが、国内では政治・経済・社会分野で課題山積です。対外関係に目を向けても、ターリバーンを政府承認した国は一つもなく、外国との関係構築は重要な課題です。諸外国はターリバーンとどう関与したらよいのでしょうか?ウズベキスタンの対アフガニスタン政策を事例に、青木研究員が分析・評価しましたので、各位のご高覧に供します。
【目次】
1. はじめに:ターリバーンと諸外国の間で深まる溝
2. 諸外国によるターリバーンとの関与方法の諸類型
(1)欧米を中心とする国連主導の関与プロセス
(2)中国・ロシアの関与
(3)中央アジア諸国の関与
3. ウズベキスタンの対アフガニスタン政策の変遷
(1)カリモフ政権期
(2)ミルジヨーエフ政権期
4. ターリバーン復権後のウズベキスタンによる多層的な対応
(1)政治関係の進展
(2)経済・貿易関係の拡大に向けた取り組み
(3)国連の人道支援のロジスティクス拠点としての役割
(4)教育分野での協力
5. ウズベキスタンが実利的関与に舵を切った要因
6. おわりに:日本を含む諸外国への含意