中東情報分析

中東分析レポート(会員限定)

サウジアラビアによる地域秩序再編と対域外大国関係のリバランス ――イランとの国交回復合意を軸に――

No.R23-01 サウジアラビアによる地域秩序再編と対域外大国関係のリバランス ――イランとの国交回復合意を軸に――

2023年3月に発表されたイランとの国交回復合意以降、サウジアラビアはイエメンのフーシー派との協議や、シリアのアサド政権との関係改善を進めるなど、地域外交を活発化させています。加えて、イランとの国交回復合意の仲介役を中国が務めたことから、域外大国との関係の変化を図る思惑も見て取れます。こうした、イランとの国交回復合意を軸としたサウジアラビアの動向につき、当会の高尾研究員が纏めましたので各位のご高覧に供します。


【目次】
1.イランに対する警戒の変遷
(1)内憂としてのイラン
(2)外患としてのイラン
2.和解ムード醸成までの軌跡
(1)ウラー宣言を経た域内諸国関係
(2)イラクでの協議
3.なぜ、中国だったのか
(1)中国の中東進出の観点から
(2)サウジアラビア側の思惑
4.国交回復合意の余波と対域外大国関係の現状
(1)国交回復合意による周辺国への影響
(2)対米・中・露関係におけるリバランス
5.結論


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