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中東各国におけるイスラエル・UAE国交正常化への反応

No.R20-08 中東各国におけるイスラエル・UAE国交正常化への反応

2020年8月13日、イスラエル・UAE・米国は共同声明を通じて、イスラエルとUAEの国交正常化について発表しました。これに伴い、UAE側ではイスラエルが計画していたヨルダン川西岸地区併合が停止されると伝えられ、本合意を中東和平の進展と報じる向きが見られます。また本合意の仲介役を自負するトランプ米大統領も「歴史的成果」と自画自賛しています。一方、パレスチナ側や一部諸国はUAEの行動をイスラエルや米国に利する「裏切り行為」と批判し、事実イスラエルは西岸地区併合の停止を明言せず、むしろ本合意を皮切りに他のアラブ諸国に接近を図り、自国の立場を強固なものにしようとの思惑が見られます。本稿では、イスラエル・UAEの国交正常化による地域政治への影響と、中東各国による反応を、背景や思惑等とともに整理し、今後の動向についても展望します。

【目次】
1.総論:イスラエル・UAE国交正常化による地域政治への影響
2.イスラエル
3.UAE
4.パレスチナ
5.イラン
6.トルコ
7.GCC(UAE以外)
8.エジプト・ヨルダン
9.シリア・レバノン
10.モロッコ
11.イエメン
12.イラク


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