中東情報分析

イスラーム過激派モニター(会員限定)

「イスラーム国・モザンビーク州」の活動とガス田開発への影響

No.M23-01 「イスラーム国・モザンビーク州」の活動とガス田開発への影響

 モザンビーク北部では、2017年より「シャバーブ 」と呼ばれるイスラーム過激派組織が、軍やキリスト教徒の住民に対する攻撃を繰り返している 。同組織は2019年に「イスラーム国(IS)・中央アフリカ州」名義で戦果発信を開始した。2021年には、日本も出資するガス田開発サイトに進攻し、事業中断に追い込んだ。その後、2022年より「ISモザンビーク州」名義で活動し、依然として治安上の脅威となっている。こうした中、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を機に、欧州諸国がロシア産化石燃料からの脱却を進め、代替調達先の1つとしてモザンビークに期待を寄せている。
 本稿では、ISモザンビーク州の活動地の変化に注目しながら、再開が目指されているガス田開発事業への影響を検討する。

【目次】
1.ISモザンビーク州の活動地の変化
2.ISモザンビーク州の活動がガス田開発の動向に及ぼす影響


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