『中東研究』第553号発行のお知らせ
『中東研究』第553号(2025年度Vol.Ⅰ)が5月31日に発行されました!
本号は「第二次トランプ政権と中東」と題する特集を組み、第2次トランプ政権の中東政策、第2次トランプ政権下でのパレスチナ問題、イラン、トルコ、サウジの外交に関する論文を掲載しました。このほか、「最近の動向」では、レバノンやシリア情勢、イエメン・フーシー派の動向について分析した論文を所収しました。
本号にも、昨今の中東情勢を見通すべく、時宜にかなった論文が多数集まりました。是非お手にとってご覧いただければ幸甚です。
目次
【大使の見たままに】
2度目のサウジアラビア在勤で感じたこと/岩井 文男
日・エジプト関係の強化と、エジプトから見た中東情勢/岡 浩
日本・カタール関係の今後の展望/前田 哲
イラク勤務をふりかえって:未完の国民国家「イラク」とともに/松本 太
今日のパレスチナの諸事/中島 洋一
【特集:第二次トランプ政権と中東】
第2次トランプ政権の中東政策/前嶋 和弘
イスラエルとパレスチナとの埋まらぬ溝―第二次トランプ政権下でのパレスチナ問題/江﨑 智絵
「直接」交渉の行方―イランと第二次トランプ政権/松永 泰行
第二次トランプ政権とトルコ外交―対米戦略と地域再編への対応に/金子 真夕
サウジアラビアが抱く第二次トランプ政権への期待と不安/高尾 賢一郎
【最近の動向】
「脱ヒズブッラー化」が進んだレバノン:新大統領の選出と新内閣の発足/末近 浩太
シリア革命の封印―シャルア暫定政権の苦難/青山 弘之
ガザ紛争を経て変容するフーシー派の政治・軍事戦略―地域アクターへの躍進と浸透・斬首懸念の狭間で進む体制防衛/吉田 智聡
【書評】
渡辺喜宏著『イスラム金融の原理と経済』/長岡 慎介
セイエド・アッバス・アラグチ著(稲見誉弘訳)『イランと日本』/青木 健太