『中東研究』第541号発行のお知らせ
『中東研究』第541号(2021年度Vol.I)が発行されました!
本号では「イスラエル・アラブ諸国の関係正常化」と題する特集を組み、2020年に次々に合意されたイスラエルとアラブ諸国の関係正常化やこれに反対したパレスチナの状況、そして関係正常化が進む中東地域情勢の全体図について分析された論文を掲載しました。
このほか、「最近の動向」では、2015年から続くサウジアラビアを中心とした有志連合軍によるイエメン空爆の推移について分析した論文を所収しております。
本号にも、昨今の中東情勢を見通すべく、時宜にかなった論文が多数集まりました。是非お手にとってご覧いただければ幸甚です。
目次
【大使の見たままに】
サウジアラビア大変革の深層 / 上村 司
【特集:イスラエル・アラブ諸国の関係正常化】
慢性化する混乱――コロナ禍の下の中東 / 池田 明史
アラブ諸国との関係正常化とイスラエル / 中島 勇
諦めと期待の狭間で――関係正常化に対するパレスチナ自治区住民の反応 / 錦田 愛子
イスラエルとの関係正常化におけるUAEとバハレーンの国内事情 / 野村 明史
イスラエルとの国交正常化によるモロッコ国民の葛藤――自国の領土か、同胞との連帯か / 白谷 望
スーダンにとってのイスラームとイスラエル――イスラーム主義者の言説を中心に / 丸山 大介
【最近の動向】
有志連合軍によるイエメン空爆の再拡大と対象地域の変化 / 吉田 智聡
【書評】
中村 覚 監修、浜中 新吾 編著『イスラエル・パレスチナ』(シリーズ・中東政治研究の最前線第3巻) / 保井 啓志
末近 浩太、遠藤 貢 編『紛争が変える国家』(グローバル関係学第4巻) / 青木 健太
定価:本体2,000円+税 ※送料別
※『中東研究』は冊子版の他、セキュリティ付きのPDFファイルによるCD/DVD版も販売しております。