『中東研究』ご案内

『中東研究』第526号発行のお知らせ

『中東研究』第526号(2016年度 Vol.Ⅰ)が発行されました!

本号では、「部族と中東政治」と題する特集を組みました。中東は部族社会であり、国内政治においては部族の要因が大きな地位を占めているとしばしば指摘されます。しかし、部族社会の有り様、国内政治における部族の重要性は、国や地域によって大きく異なるとともに、時代によっても変化しています。本特集では、イラク、ヨルダン、イエメン、シリア、モロッコを事例にして、当該国政治研究の第一人者である諸先生方に、現代の各国政治と部族の関係を論じていただきました。

このほか、巻頭には久枝・前駐オマーン大使の論考を据え、「焦点:中東の経済・ビジネス・エネルギー」にはサウジアラビアの経済・財政改革(近藤論文)を、「最近の動向」には、アルジェリアの権力闘争(私市論文)、イラン外交(中西論文)を掲載しています。

本号にも、昨今の中東情勢を見通すべく、時宜にかなった論文が多数集まりました。是非お手にとってご覧いただければ幸甚です。

目次

【大使の見たままに】
最近のオマーン情勢について感じたこと/久枝 譲治

【特集: 部族と中東政治】
現代イラク政治における部族と政治権力の関係/酒井 啓子 
現代ヨルダンにおける「部族政治」の変容/北澤 義之 
イエメンにおける政治と部族/松本 弘
「部族」という観点から見るシリア紛争/髙岡 豊 
現代モロッコにおけるアマズィグの政治的役割/白谷 望

【焦点: 中東の経済・ビジネス・エネルギー】

サウジアラビアの経済・財政改革――原油価格の低迷と脱石油化の試み/近藤 重人

【最近の動向】
アルジェリアの権力闘争とDRSの支配――政治の現状とポスト・ブーテフリカの考察/私市 正年 
イラン――2つの選挙と今後のイラン外交/中西 久枝

【書評】
山内昌之『中東複合危機から第三次世界大戦へ――イスラームの悲劇』/小早川 敏彦
Kjetil Selvik and Bjørn Olav Utvik (eds.), Oil States in the New Middle East: Uprisings and Stability/高橋 雅英

定価:(本体2,000円+税) ※送料別
※『中東研究』は紙版の他、セキュリティ付きのPDFファイルによるCD/DVD版も販売しております。

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