中東かわら版

№70 クウェイト:アフマド・ナウワーフ新内閣の発足

 2022年8月1日、アフマド・ナウワーフ首相(先月24日に就任)はじめ、新内閣の顔ぶれが以下の通り発表された。 

役職

氏名

首相●

アフマド・ナウワーフ・アフマド・サバーフ(王族、前副首相兼内相)

副首相

国防相

内相(代行)●

タラール・ハーリド・アフマド・サバーフ(王族)

副首相

石油相

内閣担当国務相

ムハンマド・アブドゥルラティーフ・ファーリス

住宅・都市開発担当国務相●

国会担当国務相●

イーサー・アフマド・カンダリー(前ワクフ・イスラーム事項相)

外相

アフマド・ナーシル・ムハンマド・サバーフ(王族)

地方自治担当国務相

通信・情報技術担当国務相

ラナー・アブドッラー・ファーリス

情報・文化相●

青年担当国務相●

アブドゥルラフマーン・バダーフ・ムタイリー

教育・高等教育・科学研究相★(教育相と高等教育・科学研究相が統合)

アリー・ファハド・ムダフ(前教育相、前高等教育・科学研究相)

司法相

不正撲滅担当国務相

ワクフ・イスラーム事項相●

ジャマール・ハーディル・ジャラーウィー

保健相

ハーリド・ムハーウィス・サイード

財務相

経済・投資担当国務相

アブドゥルワッハーブ・ムハンマド・ルシャイド

公共事業相

電気・水・再生可能エネルギー相

アリー・フセイン・ムーサー

商業・産業相

社会・地域開発相●

ファハド・ムトラク・シュライアーン

★は新設ポスト、●は既存ポストの新任

 

評価

 5月にサバーフ・ハーリド首相による総辞職の申し出が承認されて以降、6月22日の議会解散を挟み、7月24日にアフマド・ナウワーフ副首相兼内相が首相に任命された。新内閣が取り組む当面の課題としては、OPECプラスの枠組みを軸とした原油価格回復、COVID-19感染拡大からの経済回復等が挙げられる。首相任命には時間を要したものの、組閣はスムーズに進み、今般の新内閣発足に至ったわけだが、この背景には、閣僚の顔ぶれが大きく変わっていないことに加え、議会選挙の早期実現という思惑もある。ただし選挙の日程はまだ発表されていない。

(研究員 高尾 賢一郎)

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