中東かわら版

№99 クウェイト:新内閣発足

 2021年12月28日、ミシュアル皇太子はサバーフ・ハーリド首相より新内閣(第四次)につき報告を受け、これを承認した。新内閣の顔ぶれは以下の通り。

 

新内閣の顔ぶれ(現地報道より作成。★印は留任、◎は新設、無印は新任、議員大臣は☆)

ポスト

人物

首相★

サバーフ・ハーリド・ハマド・サバーフ(王族)

副首相★

国防相★

ハマド・ジャービル・アリー・サバーフ(王族)

副首相

内相

アフマド・マンスール・アフマド・サバーフ(王族)

副首相

石油相★

電気・水・再生可能エネルギー相

ムハンマド・アブドッラティーフ・ファーリス

ワクフ・イスラーム事項相★

イーサー・アフマド・ムハンマド・カンダリー

外相★

内閣担当国務相★

アフマド・ナーシル・ムハンマド・サバーフ(王族)

地方自治担当国務相

通信・IT担当国務相★

ラナー・アブドッラー・アブドゥルラフマーン・ファーリス(前公共事業相)

教育相★

高等教育・科学研究相◎

アリー・ファハド・ムダフ

司法相

汚職撲滅強化担当国務相

ジャマール・ハーディル・サーリム・ジャラーウィー

情報・文化相

ハマド・アフマド・ルーフッディーン☆

保健相

ハーリド・ムフース・スレイマーン・サイード

財務相

経済・投資担当国務相

アブドゥルワッハーブ・ムハンマド・ラシード☆

公共事業相

青年担当国務相

アリー・フサイン・アリー・ムーサー

商工相

ファハド・ムトラク・ナサール・シュライアーン

社会・コミュニティ開発相

住宅・都市開発担当国務相

ムバーラク・ザイド・ウルー・ムタイリー☆

国会担当国務相

ムハンマド・ウバイド・ラージュヒー☆

 

評価

 サバーフ・ハーリド首相が内閣解散を宣言、これが承認されたのが2021年11月上旬なので、約1カ月半を経て新内閣が発足したことになる。全閣僚は1月4日に議会で宣誓を行った。

 新任が多く見られるが、最も注目されているのは従来1名であった議員大臣(上表☆印)が4名に増加したことであろう。さらにこの内3名(ルーフッディーン、ムタイリー、ラージュヒー)は、昨年の内閣総辞職の原因ともなった、政府が進める各種改革に反対(首相の辞任を要求)する勢力に属する。こうした経緯から、今般の新内閣は反対勢力による政策批判をなだめるべく、議会を取り込んで民意を反映した布陣をアピールするものとの見方が強い。

 ただし、新内閣発足をもって直ちに反体勢力からの各種要求が止むわけはなく、4日の議会でも一部議員のボイコットが見られた。

(研究員 高尾 賢一郎)

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