中東かわら版

№90 UAE:第4回連邦国民評議会議員選挙の立候補者の確定

 2019年9月3日、UAE国家選挙委員会(選管)は、第4回連邦国民評議会議員選挙(FNCE)の立候補者が確定したと発表した。立候補者登録は、UAE国籍と国内での居住実態を持ち、未執行の刑がないことを条件に、8月18~22日に行われた。FNCEは任期4年で、定数40(民選20、各首長による官選20)が各首長国に分配される(表1)。今後、9月22~23日の在外投票、10月5日の国内投票を経て、10月13日に結果発表の予定である。

表1:今次FNCEの首長国別の状況

首長国

定数

有権者:全体/女性

立候補者:全体/女性

アブダビ

8

101,549/52,470

133/49

ドバイ

8

60,772/30,879

88/39

シャルジャ

6

64,293/32,856

114/39

ラアス・ハイマ

6

55,289/27,218

61/22

フジャイラ

4

39,017/19,498

53/20

アジュマーン

4

10,165/4,641

26/5

ウンム・カイワイン

4

6,653/3,405

20/8

 

評価

今次FNCEにあたっては、女性に全体の定数の半分を割り与えるよう、大統領令が出された。これを背景に、有権者と立候補者における女性の割合は過去最高を記録したが(表2)、一方でこうした女性のエンパワーメントが、体制への支持を高める目的に進められていることは言うまでもない。この点、より注目すべきは投票率であろう。前回FNCEの投票率は35%と決して高くない。この理由として、そもそも政策諮問程度の権限しかない議会への、国民の関心の低さが指摘されてきた(2015年『中東かわら版』№94)。頻繁にアピールされる「女性の活躍」だが、これが投票率や選挙への関心につながるかどうかは現時点で不明である。

表2:FNCEにおける女性参加の割合(概算)

 

有権者

立候補者

第1回(2006年)

15%

13%

第2回(2011年)

46%

22%

第3回(2015年)

48%

22%

第4回(2019年)

51%

36%

(研究員 高尾 賢一郎)

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