中東かわら版

№14 イスラエル・パレスチナ:エルサレム南部でのバスに対する爆弾テロ

 2016年4月18日夕方、エルサレム南部で市内バスに対する爆弾テロが発生し、21人が負傷し、内2人が重傷となった。バス後部で爆発があり、バスは全焼し、付近のバス及び乗用車も炎上した。治安当局は、当初エンジン故障による火災発生の可能性も考えたたが、その後、後部に仕掛けられた爆弾が爆発したと発表した。犯行声明は出ていない。警察は重傷者の中に自爆テロの犯人がいるかもしれないと見ているようだ。ネタニヤフ首相は、テロを非難し、実行犯を必ず逮捕すると述べている。

 

評価

  イスラエル国内での爆弾テロは、久しぶりである。2000年から約5年間続いた第二次インティファーダでは、イスラエル国内で爆弾テロが頻発し、約1000人のイスラエル人が死亡した。その後、イスラエル国内での爆弾テロはほとんど発生しておらず、2015年秋から組織的背景のないパレスチナ人によるイスラエル人攻撃が増加していたが、爆弾の使用はなかった。今回のバスに対する爆弾テロは、過去の例と比較すると、爆発の規模は小さいようだ。手製爆弾による威力の小さい爆弾であっても、今後同様の事件が増加する場合、イスラエル国民がパレスチナに対する態度をさらに硬化させるのは確実である。またパレスチナ側のイスラエル国内での爆弾攻撃が、国際社会の理解や支持を得ることは、これまで同様ないだろう。

(中島主席研究員)

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