№61 アルジェリア:小規模な内閣改造(第5次サラール内閣)
7月23日、ブーテフリカ大統領は、3ポストのみの小規模な内閣改造を行った。なお、農業・地方開発省と漁業・水産資源省が統合された。
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(旧) |
(新) |
貿易相 |
アマーラ・ベンユーニス |
バフティー・ベルアーイブ |
農業・地方開発・漁業・水産資源相(統合) |
アブドゥルカーディル・カーディー |
サイイド・アフマド・ファルーヒー(前漁業・水産資源相) |
青年・スポーツ相 |
アブドゥルカーディル・ハムリー |
ハーディー・ウルド(ワラド)・アリー |
(第4次サラール内閣リストは、2015年5月20日付『中東かわら版』No.24を参照)
評価
今回は小規模な内閣改造であるが、アマーラ・ベンユーニスの更迭が人事変更の中心である。ベンユーニス貿易相は、酒類の輸入・販売の自由化に関する決定をめぐり、メディアや政界から大きな批判を浴びたため、更迭の対象となったと考えられる。
その他については、農業・地方開発省と漁業・水産資源省は統合され、後者の大臣であったサイイド・アフマド・ファルーヒーが統合された省の大臣に任命され、前者の大臣であったアブドゥルカーディル・カーディーは、ティパーザ県知事となった。また、青年・スポーツ相であったアブドゥルカーディル・ハムリーは健康状態悪化により大臣職を遂行できなくなっていたため、更迭された。
(研究員 金谷 美紗)
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