№25 モロッコ:内閣改造(第3次ベンキーラーン内閣)
5月20日、ムハンマド6世国王は内閣改造を行った。全38閣僚のうち5ポストのみで入れ替えが行われ(下記表の太字部分)、小規模な内閣改造となった。
1 |
首相 |
アブドゥルイルフ・ベン・キーラーン |
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2 |
内相 |
ムハンマド・ハサード |
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3 |
外相 |
サラーフッディーン・ミズワール |
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4 |
法相 |
ムスタファー・ラミード |
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5 |
ワクフ・イスラーム相 |
アフマド・タウフィーク |
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6 |
官房長官 |
イドリース・ダッハーク |
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7 |
経済・財務相 |
ムハンマド・ブーサイード |
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8 |
建設・国土整備相 |
イドリース・ムルーン |
【新】人民運動党 |
9 |
住宅・都市政策相 |
ムハンマド・ナビール・ベンアブドッラー |
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10 |
農業・漁業相 |
アジーズ・アフヌーシュ |
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11 |
国民教育・職業訓練相 |
ラシード・ベルムフタール |
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12 |
高等教育・科学研究相 |
ラフサン・ダーウディー |
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13 |
設備・運輸相 |
アジーズ・ラッバーフ |
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14 |
工業・商業・投資・統計経済相 |
ムーラーイ・ハフィーズ・イルミー |
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15 |
青年・スポーツ相 |
ムハンナド・ウンスル |
前建設・国土整備相;人民運動党 |
16 |
保健相 |
フサイン・ワラディー |
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17 |
通信相/政府報道官 |
ムスタファー・ハルフィー |
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18 |
エネルギー・鉱業・水・環境相 |
アブドゥルカーディル・アマーラ |
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19 |
観光相 |
ラフサン・ハッダード |
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20 |
連帯・女性・家族・社会開発相 |
バシーマ・ハッカーウィー |
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21 |
文化相 |
ムハンマド・アミーン・サビーヒー |
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22 |
在外国民・移民担当相 |
アニース・ビルー |
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23 |
議会・市民社会関係担当相 |
アブドゥルアジーズ・アンマーリー |
【新】公正開発党 |
24 |
伝統工業・社会連帯経済相 |
ファーティマ・マルワーン |
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25 |
労働・社会問題相 |
アブドゥルサラーム・サディーキー |
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26 |
首相付国防行政担当相 |
アブドゥルラティーフ・ルーディー |
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27 |
内相付国務相 |
シャルキー・ドライス |
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28 |
外相付国務相 |
ムバーラカ・ブーイード |
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29 |
首相付総務・統治担当相 |
ムハンマド・ワファー |
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30 |
工業・商業・投資・経済統計相付対外貿易担当相 |
ムハンマド・アブー |
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31 |
国民教育・職業訓練相付国務相 |
ハーリド・バルジャーウィー |
【新】ムハンマド6世大学法学部長;人民運動党 |
32 |
高等教育・科学研究相付国務相 |
ジャミーラ・ムサッリー |
【新】公正開発党 |
33 |
設備・運輸相付運輸担当相 |
ムハンマド・ナジーブ・ブーリーフ |
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34 |
経済・財務相付予算担当相 |
イドリース・アズミー・イドリース |
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35 |
首相付公務員・行政近代化担当相 |
ムハンマド・マブディウ |
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36 |
エネルギー・鉱業・水・環境相付環境担当相 |
ハキーマ・ヒーティー |
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37 |
エネルギー・鉱業・水・環境相付水担当相 |
シャルファート・アフィーラール |
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38 |
工業・商業・投資・経済統計相付小規模事業・非公式部門統合担当相 |
マームーン・ブーフドゥード |
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評価
今次内閣改造の直接のきっかけは、ハビーブ・シューバーニー前議会・市民社会関係担当相(公正発展党)とスマイヤ・ベンハルドゥーン前高等教育・科学研究相付国務相(公正発展党)との恋愛関係が報じられ、ベンキーラーン首相が不快感を示したことによる。両ポストは同じく公正発展党の人物によって埋められた。また、1月にムハンマド・オウジーン(人民運動党)が辞任して以来空席だった青年・スポーツ相ポストは、前任者と同じく人民運動党のムハンナド・ウンスルが建設・国土整備相から異動、同ポストに任命された。
(研究員 金谷 美紗)
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