中東かわら版

№91 ヨルダン:国会選挙(18期)

    9月20日、ヨルダンで国会(下院・議席数130)が実施された。有権者数413万142人で、報道では投票率は36%。22日に発表された暫定的開票結果では、9年ぶりに国会選挙に参加したムスリム同胞団系の政治団体「イスラーム行動戦線(IAF)」が加わる連立リスト「変革のための国民連合」が16議席を獲得している。

 アブドッラー2世国王は、5月末に国会を解散させた。憲法の規定では、国会選挙は解散から4カ月以内に実施されると規定されている。立候補の受付は8月16日から18日の間に行われ、21日から選挙運動が開始されていた。立候補者は130議席に対して226リスト(男性1252人、女性252人)となっていた。

 

評価

 ヨルダン下院の権限は弱く、かつ議席の大半が政府支持の議員で占められていると報道されている。そのためわずか16議席であるが、野党勢力的性格を持つ「変革のための国民連合」が議席を獲得したことで、議会が、より広く国民を代表する性格を持つことが期待されている。

 なおヨルダンのムスリム同胞団は、2015年3月に従来のムスリム同胞団と改革派に分裂した。その後2つの組織が正統性を競っている。

(中島主席研究員)

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