中東かわら版

№134 リビア:トリポリ政府が内閣改造・縮小

 12月1日、トリポリのハリーファ・グワイル内閣は、閣僚数を半減する内閣改造を行った。新内閣を承認した国民議会は、政府業務を円滑に進めるために閣僚数を削減したと説明した。

首相

ハリーファ・ムハンマド・グワイル(兼国防相)

第一副首相

アブドゥルムナイム・アブドゥッラー・ダーリー

第二副首相

アフマド・ムハンマド・ハーフィル

議会担当国務相

ウサーマ・アブドゥルサラーム・アブー・ナージー

国防相

ハリーファ・ムハンマド・グワイル(兼首相)

内相

アブドゥルラティーフ・ムハンマド・クドゥール

法相

ムスタファー・ムハンマド・カリーブ

外務・国際協力相

アリー・ラマダーン・ブーザアクーク

計画・開発相

アブドゥルラティーフ・バシール・トゥーニシー

財務相

ナスル・サーリフ・ムハンマド

公務員相

ヒシャーム・ムハンマド・ベルハージュ

地方行政相

ムハンナド・サイード・ベン・ユーニス

保健相

ターヒル・ユースフ・サヌーシー

教育相

ハリーファ・ミスバーフ・サールウィー

高等教育・科学研究相

サーリフ・サリーム・ファーフリー

経済相

ミフターフ・アリー・ファッキー

(削除・統合されたポスト)

第三・四副首相、外相、石油相、文化相、観光相、工業相、運輸相、情報相、社会問題相、労働・職業訓練相、電気相、住宅・公共施設相、通信相、農業・畜産・漁業相、国際協力相、計画相、青年・スポーツ相、負傷者担当国務大臣、ワクフ・イスラーム問題相

 

評価

 トリポリ政府は、以前から、コスト削減のために内閣の規模縮小を行う意向を示していた。新たな閣僚リストを見る限り、必要最低限の大臣ポストのみを残したようであり、国民議会の説明どおり迅速な政府運営を行うための措置なのかもしれない。しかし、リビア統一に向けて国民合意政府について交渉が行われている今の時期に、なぜ内閣改造を行う必要があったのかあ不明である。

(研究員 金谷 美紗)

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