10.24 中東情勢シンポジウム「中東で今何が起こっているのか―大国間競争下での地域安全保障の模索―」開催のお知らせ
- 講演会の案内
- 公開日:2024/10/02
10.24 中東情勢シンポジウム「中東で今何が起こっているのか―大国間競争下での地域安全保障の模索―」開催のお知らせ
各位
この度、中東調査会は、中東情勢シンポジウム「中東で今何が起こっているのか―大国間競争下での地域安全保障の模索―」を開催いたします。
中東における米国の影響力が漸次的に減退する一方で、中国を始めとする域外大国が地域への影響力を強めています。こうした中、域内諸国は欧米との関係を維持する一方、BRICSに代表される新興諸国との関係を強化しており、地域秩序再編が急速に進んでいます。
2020年9月にイスラエルがUAE・バハレーン・スーダン・モロッコと国交正常化合意「アブラハム合意」を締結した他、2023年3月にはイランとサウジアラビアが中国の仲介により7年ぶりに国交を回復するなど、域内の融和ムードがみられました。
その一方、2023年10月、ハマースによるイスラエルに対する大規模奇襲が勃発し、多大な人的・物的損害を生じさせつつその影響を地域に波及させながら、現在までガザ危機が続いています。
大国間競争が熾烈さを増し不確実性が高まる現在、どのようなかたちで中東の地域安全保障は実現できるのでしょうか?本シンポジウムでは、米国及び中国に加え、サウジアラビア、トルコ、エネルギーの視点から同課題について議論し、中東で今何が起こっているのかを探ります。
多数の皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げております。
記
日 時:2024年10月24日(木)14:00~15:30
場 所:ホテルグランドアーク半蔵門3F「光の間」
(東京都千代田区隼町1-1 TEL: 03-3288-1628)
https://www.grandarc.com/access/
演 題:「中東で今何が起こっているのか―大国間競争下での地域安全保障の模索―」
形 式:対面(オンラインなし)
参加費:無料
定 員:120名
主 催:公益財団法人中東調査会
※お申込先着順とさせて頂きます。定員に達し次第、締め切らせて頂きますことを予めご了承賜れば幸いです。
※ポスターはこちら。
<プログラム>
14:00~14:05 開会挨拶・趣旨説明
齋木 昭隆(中東調査会理事長)
14:05~14:40 講演
「中東で今何が起こっているのか―大国間競争下での地域安全保障の模索―」
「アメリカの視点から」
溝渕正季(明治学院大学法学部准教授)
「中国の視点から」
三船恵美(駒澤大学法学部教授)
「サウジアラビアの視点から」
高尾賢一郎(中東調査会研究主幹)
「トルコの視点から」
金子真夕(中東調査会主任研究員)
「エネルギーの視点から」
高橋雅英(中東調査会主任研究員)
14:40~15:10 パネル・ディスカッション
【討論者】
佐橋亮(東京大学東洋文化研究所准教授)
【モデレーター兼討論者】
青木健太(中東調査会研究主幹)
【パネリスト】
(1)溝渕正季
(2)三船恵美
(3)高尾賢一郎
(4)金子真夕
(5)高橋雅英
15:10~15:25 質疑応答
15:25~15:30 閉会挨拶
ご出席のご連絡は、以下の申し込みフォームにて2024年10月23日(水)17時までに下記宛にお願い致します。
【お申し込みフォーム】
・https://x.gd/8ZSSb からご入力をお願いいたします。
・また、Emailからもお申込いただけます。氏名(フリガナ)、法人名、部署・役職名、Emailアドレス、電話番号をご記入のうえ、以下の宛先までお送りください。
(中止、延期等の急な変更やご案内等が発生する場合がございますので、E-mailアドレス並びに緊急時のご連絡先をご記入賜りますよう、お願い申し上げます。本参加申込用紙にご記入いただいた個人情報につきましては、適切に管理し、本講演会に関する業務のみに使用いたします。)
《お問い合わせ先》
公益財団法人中東調査会 〒102-0093 東京都千代田区平河町1-1-1平河町コート6階
TEL:03-6261-4554 Eメール:lda03532@nifty.ne.jp(担当:青木/伊藤)
<登壇者略歴(登壇順)>
溝渕 正季(みぞぶち まさき)
明治学院大学法学部准教授。1984年香川県生まれ。博士(地域研究、上智大学)。ハーバード大学ジョン・F・ケネディ公共政策大学院ベルファー科学・国際関係研究センター研究員、名古屋商科大学ビジネススクール教授、広島大学大学院人間社会科学研究科准教授などを経て、現職。専門は中東地域の政治・軍事・安全保障問題、中東をめぐる国際関係、イスラーム政治など。
三船 恵美(みふね えみ)
駒澤大学法学部教授。日本国際フォーラム上席研究員。平和・安全保障研究所研究委員。専門は現代中国の外交・国際関係論。早稲田大学第一文学部卒。ボストン大学院(MA in IR)。学習院大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(政治学、学習院大学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、中部大学国際関係学部専任講師、同助教授、駒澤大学法学部助教授、同准教授を経て現職。単著に『中国外交戦略 その根底にあるもの』(講談社選書メチエ、2016年)、『米中覇権競争と日本』(勁草書房、2021年)など。共著に『中国外交史』(東京大学出版会、2017年)、『ユーラシア・ダイナミズムと日本』(中央公論新社、2022年)など。
高尾 賢一郎(たかお けんいちろう)
公益財団法人中東調査会研究主幹。同志社大学大学院神学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(神学)。専門は現代イスラーム思想・社会史。著書に『イスラーム宗教警察』(亜紀書房、2018年)、『宗教と風紀――〈聖なる規範〉から読みとく現代』(岩波書店、2021年、共編著)、『サウジアラビア――「イスラーム世界の盟主」の正体』(中公新書、2021年)、『中東を学ぶ人のために』(世界思想社、2024年、分担執筆)他。
金子 真夕(かねこ まゆ)
公益財団法人中東調査会主任研究員。2007 年 3 月、恵泉女学園大学大学院人文学研究科国際社会文化専攻修士課程修了(修士)。2023 年 1 月より現職。専門はトルコの政治外交。主な論文に、「ガザ危機とトルコ――独自の外交姿勢は国際関係に何をもたらしたのか」『中東研究』第 551 号(2024 年度 Vol. Ⅱ)、「トルコのドローン戦略と安全保障」『海外事情』第70巻3号(2022年5・6)など。
高橋 雅英(たかはし まさひで)
公益財団法人中東調査会主任研究員。2019年、青山学院大学国際政治経済学研究科国際経済学専攻修士課程修了。2023年4月より現職。主な論文に、「UAEのクリーンエネルギー政策と天然ガス産業」(『中東研究』第551号、2024年9月)。
佐橋 亮(さはし りょう)
東京大学東洋文化研究所准教授。国際基督教大学教養学部卒。東京大学大学院博士課程修了、博士(法学)。専攻は国際政治学、特に米中関係、東アジアの国際関係、秩序論。土地等利用状況審議会委員、科学技術外交推進会議委員、文化庁国際文化交流・推進委員会委員。また、日本国際交流センター客員研究員、日本経済団体連合会21世紀政策研究所客員研究委員、全米アジア研究所諮問委員を兼ねる。スタンフォード大学アジア太平洋研究センター客員准教授、ウィルソン国際学術センター・ジャパンスカラー、ソウル国立大学客員研究員などを歴任。著書に『米中対立:アメリカの戦略転換と分断される世界』(中央公論新社)、『共存の模索 アメリカと「2つの中国」の冷戦史』(勁草書房)、編著書に『世界の岐路をよみとく基礎概念』(岩波書店)、『冷戦後の東アジア秩序』(勁草書房)など。
青木 健太(あおき けんた)
公益財団法人中東調査会研究主幹。2001年上智大学卒業、2005年英ブラッドフォード大学大学院平和学修士課程修了(平和学修士)。専門は現代アフガニスタン・イラン政治。アフガニスタン政府省庁アドバイザー、在アフガニスタン日本国大使館二等書記官、外務省国際情報統括官組織専門分析員、お茶の水女子大学講師等を経て現職。著書に、『タリバン台頭』(岩波書店、2022年)、『アフガニスタンの素顔』(光文社、2023年)。
※本シンポジウムは、中東情勢に関する連続シンポジウム2回シリーズの1回目として行われるもので、第2回目は2024年12月16日(月)14:00~15:30に、以下開催概要(案)の通り行う予定です。多数のご参加をお待ちしております。
連続シンポジウム・第2回中東情勢シンポジウム(案)
●日時:2024年12月16日(月)14:00~15:30
●場所 ホテルグランドアーク半蔵門3F「華の間」
●演題:「中東ユーラシアにおける大国主導の連結性戦略―ロシア・インドが協力する国際南北輸送回廊の実態―」(仮)
●プログラム(仮)
14:00~14:05 開会挨拶・趣旨説明
齋木昭隆(中東調査会理事長)
14:05~14:33 講演
「インドの視点から」
笠井亮平(岐阜女子大学南アジア研究センター特別客員准教授)
「ロシアの視点から」
中馬瑞貴(一般社団法人ロシアNIS貿易会主任)
「ユーラシアの視点から」
中西久枝(同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授)
「イランの視点から」
青木健太(中東調査会研究主幹)
14:33~15:03 パネル・ディスカッション
モデレーター兼討論者:青木健太(中東調査会研究主幹)
討論者:未定
15:03~15:25 質疑応答
15:25~15:30 閉会挨拶
以上